高野山町石道の日帰り

高野山への参詣道「高野七口」のひとつ。空海さんが女人禁制のために山上へ登ることが出来なかったお母さんが「慈尊院」にとどまり、母に会うため空海さんが「慈尊院」へ通った道と言われてるようです。「慈尊院」から「高野山の奥の院」までの約24kmに町石が216本(1町は約109m)、歩いて仏様に近づける気がします。'08年5月4日(日)快晴、am8:27南海高野線「橋本駅」より普通列車に乗り「九度山駅」に向う。GW時期とあって「高野山」向う人で、車内は朝の通勤並の混雑でした。帰りも「高野山」から大阪に帰る人でごった返すことが予想され、帰り時間帯は気をつけないと大変だと感じる。今日は「九度山駅」から真田雪村ゆかりの「真田庵」に行き、それから町石道の玄関先「慈尊院」に、高野山町石道を歩いて「高野山」の大門まで約23kmを、帰りは高野山ケーブルから南海高野線「極楽橋」に乗り継ぎ、「河内長野駅」にpm6:00頃に戻るプランです。「高野山町石道」は二回目で、前回は「二ッ鳥居」からUタウンして「上古沢駅」コースに降りるコースでしたが、 今回は最終「大門」まで歩くフルコースに挑戦。 時間と体力に余裕が有れば高野山「奥の院」を参拝して高野線ケーブル「高野山」、南海高野線「極楽橋」から帰路に。


★「九度山駅」から歩いて20分程度でam9:30「真田庵」に着く、5月4日と5日は「真田庵祭り」で庵内は朝も早いためか地元の人たちでお祭りの準備をされてました。「九度山駅」から国道を歩きガソリンスタンドを角を右に入って道路から直ぐの場所に「真田庵」が有るのですが、400年立った今は何か騒々しく昌幸様も幸村様もどのように思われてるのでしょうか。
「真田庵」の表門から入り、裏門の写真です。真田家のご紋は有名な「六銭文」ですが、1615年5月に徳川家康との「夏の陣」で戦死されて、実は昨日3日に「天王寺」の「一心寺」前にある「安居神社」に行って来ましたが、この場所は真田雪村が戦死した場所として知られております。
★「真田庵」からテクテク歩いて20分ほどで「慈尊院」に到着、途中町祭りか?地元の人のフリーマーケットらしき出店が有りましたが、刀が大刀と小刀の二本が8000円で売られてました。お寺の建物には私は関心が無いので「慈尊院」も滞在は5分程度、「高野山町石道」の玄関、町石道のスタートラインです。弘法大師様がお母さんに会いに「高野山」からこの「慈尊院」に日帰りで往復したそうですが、往復50kmが有り高低差のある山道を日帰りピストンするパワーは足腰強靭さはすごい、加藤文太郎のようです。
「慈尊院」境内に入りますと塔が目に入ります。am10時頃で時間的に遅め、境内奥の石段を上がり「高野山町石道」入り口をめざします。村道を20分程歩くと「高野山町石道」のスタート「180町石」に入ります。1町石が109mで約23km走破を目指します。急な斜面や滑落しそうな危険な場所は有りませんが距離が有るので、50町石までは昼飯を食べずに歩きます。 「慈尊院」から歩き始めて30分程度ゆるやかな斜面を登って来ますと紀ノ川を挟んで金剛山、葛城山と岩湧山が見えて来ます。斜面は急な登りは無く当日は天気も良くて、また見晴らしもよくて気持ちがよかったです。

★「慈尊院」から30分程度登り上がったところ、お天気様ポカポカの中、テクテクと緩斜面を登り気持ちよく汗をかいてます。目の前の紀ノ川、紀泉山系の山々を見ながらの山登りは気持ちが本当にいいですね!

道ばたの花に

道ばたの葉に

道ばたの葉に

指に止まった蝶

道ばたの花に

★「二ッ鳥居」にam11:30分頃に到着、以前はここまで来て高野線「上古沢駅」に戻りましたが、今回はゴールの大門「高野山」まで歩きます。昼飯も食べずに、ノルマ50町石までとひたすら歩け歩けです。鳥居を越えますと「紀伊高原ゴルフ場のわき道を歩きますが、少し白けました。またその辺りは「猪対策の高電圧線」も有っておもむきに欠けますが、ゴルフの打ち玉と高圧電線にはハイカーの人は気をつけてください。今回「高野山町石道」180町石を完歩することですが、景観と趣きと所要時間からすると 「二つ鳥居」で昼弁当を食べて「上古沢駅」に降りて帰る方が(高野山に一泊する人は別ですが)よいと感じました。
5月4日(日)天気も良く歩いていても気持ちがよかった、50町石あたりから足腰がヘロヘロ気味になり歩くのが嫌になって来ましたがなんとかゴールできました。今回はGW時期と有って帰りの電車とバスは人が多くうんざりしましたが、「高野山町石道」コースは一度はフルコースで行かれたら良いと思います(結構道のりが長いですよ)、私見ですが「二ツ鳥居」から先はゴルフ場の側道を歩いたり「猪防御電圧線」が登山道に有ったり、趣に欠けて面白くないですねぇ。このコースをハイキングとして気持ちよく歩けるのは「九度山駅」〜「真田庵」〜「慈尊院」〜「二ッ鳥居」で景観を楽しみながら昼食し、後は山を下って南海高野線「上古沢駅」から帰るのも選択肢の一つです。